今回の市長選に置いてもう一つの争点に成長戦略が挙げられています。高齢化が進み、人口減少が始まる状況で、経済全体が縮小せざるを得ません。しかし、経済の規模が縮小するという事と発展出来ないということは異なります。経済規模が縮小しても、一人ひとりの生活が豊かになればよいのです。
企業がグローバル化して海外で業績を伸ばしても、その利益はそれほど国内の経済には貢献していません。製造業は国内では空洞化が進み、雇用を産まなくなっているからです。地域に新たな雇用をつくらない限り日本経済は活性化しません。その為には地産地消だけでなく地産他消の経済をつくる事です。消費は物だけではありません、景観、文化、情報、様々のものです。市民がまず消費する、時間をかけて国内外の人が消費する街にする事です。その発展はスロー、スモール、シンプルに多様性を生み出す街にします。
それは街づくりが鍵です。歴史的景観を面的に整備する、多様なアーテストの育成支援など福岡の文化を創造する、住環境をよくして住みやすくする、子育てしやすい環境を整備する、農・林・漁業を加工・販売・企画の総合産業にする、人工島に干潟を復元して博多湾の豊かな自然を活用する、大学の集積を活かして教育産業や文化事業、知的産業の起業、です。発想の大転換が必要です。このことがゆとりと安心感を生み出します。その為には税金の使い方を変えなければなりません。