住民投票条例署名達成

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 署名活動に多くの方のご協力ありがとうございました。こども病院の患者・家族の方の熱意と行動力に敬意を表します。
 住民投票条例の署名は9月28日に終わり、10月3日に選挙管理委員会に署名簿を提出しました。署名数は32,096筆、法定数有権者の50分の1の約22,400筆を大きく終える数となりました。定例で土曜、日曜に天神・岩田屋本店前で行ってきた街頭署名は回を重ねる毎に増え、最終日は470筆を超える数となりました。多くの市民がこども病院の人工島移転に反対していることを改めて感じました。こども病院人工島移転に反対する市民は大多数いると考えられます。

 今後選挙管理委員会によって有効署名が確認されされます。選挙管理委員会の審査期間は20日、その後7日間の縦覧の後、「住民投票の会」に返されます。「住民投票の会」は署名を添えて市長に条例制定を請求し、市長は20日以内に議会を招集し、条例案を議会に付託します。その際、市長は条例案について意見を述べなければならず、吉田市長の政治姿勢が明確になります。また、条例案を審議する議会はそれぞれの議員の政治姿勢が明確になります。

 住民投票は民主主義の基本的な仕組みです。市民生活に大きな影響を与える事案について市民が直接賛否を表明することで、市民の意思を尊重した市政を実現させるものです。選挙で選ばれた議院の意思と選んだ市民の意思は必ずしも全てが同じではありません。具体的な課題について、議会の意思と市民の意思が異なることがあり、市民生活に重大な影響を及ぼす事案について直接市民の意思を問うことで、間接民主主義を補完する仕組みが住民投票です。既に全国各地の自治体では住民投票は実施されています。こども病院の人工島移転は市民の生命と市の財政問題に関わる重大の事案であり、住民投票による市民の意思を問い、市民の意思が尊重される市政にしなければいけません。

 今後市議会がどのような対応をすのか、市民はキチンと監視する必要があります。つい最近配布された民主党のニュースには、日本のこどものために人工島移転は必要と書かれてありましたが、市民の命を救えないこども病院が果たして日本のこどもを救うことになるのでしょうか。また、人工島移転によるこども病院の財政破綻も認識がありません。破綻した人工島事業救済にこどもや市民を犠牲にすることに何ら思いを馳せていない民主党を市民はどう受けとめるでしょうか。

 また、自民党市議団の光安団長が、「請求条例は一にも二にもなく否決だ。」、などと言ったと報道されましたということですが、市民を愚弄する発言で許されません。自民党市議団は民主主義をどのように考えているのでしょうか。今の福岡市議会を変えるためには、住民投票条例制定を議会で認めさせる運動を起こす必要があります。第2ラウンドはこれからです。

 福岡市に民主主義を根付かせるために、今回の直接請求署名活動の意義は大きいと考えています。