新福岡空港ストップ連絡会の7名で、4月17日に「PIステップ4に進むにあたっての申し入れ」を行いました。福岡空港調査連絡調整会議からは福岡県空港計画課の大久保企画監、藤島企画監、平床企画主幹が出席しました。
パブリックインボルブメント(IP)ステップ3が終わり、今年はステップ4を実施する要諦となっています。ステップ3では①現空港の活用、②近隣空港との連携③拡張・新設について検討するとしていたにもかかわらず、①現空港拡張と②新空港建設の2者択一に集約しています。ステップ2では需要予測について多くの疑義が出されたにもかかわらず需要予測の見直しはなされないまま、この需要予測をもとに空港拡張か新設か二者択一したことは問題です。今年ステップ4実施にあたり、これまでの経緯を見るとPI手法が広く情報提供と意見集約をすることでよりよい施策の選択をするという趣旨に反していること、ステップ2で需要予測に多くの疑義が出されいるのもかかわらず見直しをしていないこと、また環境問題や資源エネルギー問題について検討していないことなどの問題を指摘し、ステップ4は再度原点に戻ってキチンと検討することを求めました。
福岡空港調査連絡調整会議の担当者は、ステップ4では①空港拡張と②空港新設についての対比をハッキリと示すとしています。現在調査中でステップ4の実施時期は未定と説明しています。
そもそも新福岡空港が必要なのでしょうか。トータルな交通政策がないままムダな空港づくりが行われていることが問題です。福岡空港の需要は頭打ち、路線も減少している中で拡張する必要はありません。また厳しい財政状況でムダな空港をつくることに県民の理解が得られるでしょうか。地球温暖化対策としてEUでは航空機に排出量の規制をかけ、航空需要の抑制を図っている状況を見ても、航空需要要請が必要です。国は地球温暖化対策としてモーダルシフトを進めるとしていますが、そうであれば空港拡張はあり得ないはずです。石油産出のピークが来ていると指摘されており、エネルギーの限界が見えている中で航需要がる増えるのでしょうか。世界の航空業界では飛行機は小型化が進んでおり、大型空港は必要なくなっています。佐mざまの状況を見て、空港課長は必要はありません。
福岡市の産業界は新福岡空港建設を進めるとしています。その財源は産業界が300億円、国・権・福岡市が300億円出資し、残り8千億から9千億円(実際はもっとかかる)は借金で進めるというのです。新宮や奈多沖の埋立による環境破壊、埋立土砂採取による自然破壊、更に多額の借金、ずさんな計画としか言えません。一体誰のために新福岡空港なのでしょうか。全く市民・県民を無視した産業界の動きが許されません。