こども病院人工島移転予定地検証

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 患者の家族の組織である「こども病院の人工島移転を考える会」主催による移転予定地を検証しました。具体的に予定地を見ると、公共交通機関のアクセス、周辺環境、利便性、総合的に見て現地建て替えがもっとも望ましいと感じました。六本松九大教養部跡地は広さや環境の点では遜色ありませんが、アクセスという点では地下鉄の乗り換え、六本松の交差点の状況を考えれば矢張り現地建て替えが望ましいと感じました。田島寮跡地も広さや環境、道路の寄りつきではそれほど問題はないと感じましたが、矢張り現地立てかがまります。当仁中学跡地は広さは同じでも、道路の寄りつき、公共交通機関からのアクセスは現地に劣ります。
 人工島は交通アクセス、環境、利便性いずれも論外です。病院移転予定地の前は6車線の道路に面し、国際コンテナ埠頭に隣接しており、大型トラックの出入りによる騒音や排気ガス、港湾荷役機械の騒音、更に香椎パークポートや移転予定の青果市場の車輌等将来的には更に交通量の増加による問題が予想されます。また、国際港湾には海外からの病害虫の侵入というリスがあります。昨年人工島の埠頭ではセアカゴケグモという毒蜘蛛が発見されており、危惧ではすまないものです。
 破綻した人工島事業継続のために、こどもを犠牲にすることは許されません。吉田市長橋丁選挙で「こども病院の移転を見直しする」という公約しています。この公約の意味は「人工島への移転を止める」ことであり、見直しの結果こども病院への人工島移転は公約破りと同時に、こどもを犠牲にしてまでも破綻した事業を継続することの責任が問われています。「引き返す勇気を持って人工島移転を見直しする」と公約した山崎前市長とどこが違うのでしょうか。政治不信を更に深めた吉田市長の責任は極めて大きいのです。