脇様
いつもご連絡を頂きましてありがとうございます。
さて先日オ-ストラリアの主要都市の不動産市場価格の推移が発表されました。シドニ-を除くすべての都市が価格の上昇傾向にあります。シドニ-は2000年のオリンピック景気(前後3年くらいでしょうか)で首都圏の不動産が高騰いたしました。ちょうどバブル期と同じような傾向でしたが、2004年頃から暴落の一途をたどり、最も庶民が購入しやすい価格帯の物件が暴落しております。その頃無理して買った庶民は利息の返済も大変ですが、売っても買い叩かれるだけで大変なようです。ただ今こちらオ-ストラリアは中国特需とでも申しましょうか、ミニバブル状態ですので地価が下がると言うことは考えられないのですが、その考えられないことが起こっているのがオリンピックを開催したシドニ-です。不動産の問題だけではなく、大会中に建設した選手村(ごみ処理場後)の処分にも困っております。競技施設の使用度は低く、官庁は催事があるごとに競技施設の利用を呼びかけているような状態です。
シドニ-オリンピックは成功でした。シドニ-は潤沢な資金がありました。シドニ-は世界的に有名な都市であります。がそうでない福岡でオリンピックを開催すれば、オリンピックを成功したシドニ-が抱えている以上の諸問題を抱えることになるでしょう。100万人程度の都市が開催すべきではないでしょう。オリンピック選手に報奨金が出る時代です。もはやオリンピックは私事であり公金を投入するイベントではありません。もちろん福岡市の財政が資金潤沢と言うのであれば、招致反対をする必要もないのでしょうが、財政逼迫した福岡県、市が大会招致を唱えること自体すでに公金横領でしかありません。それ以前に福岡は最終候補地にはなりえないでしょう。
皆様のますますのご活躍を祈っております。
拙筆にて失礼申し上げます。