安倍政権は、9月28日の臨時国会冒頭の不意打ち解散・総選挙という姑息な手段で政権延命を図りました。総選挙の結果は、民進党の分裂による野党共闘が実現しなかったこと、小選挙区制のマジックで自民党が大勝することになりました。しかし、今回の結果をもって安倍政権の国政の私物化と強行採決の繰り返しによる民主主義の破壊を、国民が信任したと言うことは早計と考えます。共同通信社の出口調査では「首相信任せず」が51.0%、「信任する」44.1%を上回っていることからも安倍政権に対する批判があることは明らかです。沖縄では4選挙区の内、1選挙区は接戦で負けましたが、3選挙区は辺野古新基地反対のオール沖縄が自民党に勝っています。また、急ごしらえの立憲民主党がそれなりの投票を得たことは、安倍政権を批判し憲法改悪に反対する国民の意思の現れでもあります。他方、私たちは民進党の分裂で野党共闘が実現できず自民党大勝となった事実を真摯に受けとめ、市民がさらに力をつけて野党共闘を進めることが必要です。
総選挙の結果は改憲派が多数を占めましたが、安倍政権が進める戦争する国への道に対する戦いはこれからです。私は、今後予想される憲法改悪発議を見据え、自衛隊を憲法に位置づけることの問題点を訴える活動を進め、市民の皆様とともに国民投票に備えていく所存です。憲法改悪阻止に向けて闘いをはじめましょう!
あらき龍昇