西新・藤崎地区の活性化について質問

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2016年6月17日本会議一般質問(第3回定例議会会議録より)

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)登壇 私は緑と市民ネットワークの会を代表して、西新のプラリバ及びイオンの建てかえに伴い、西新・藤崎地区の活性化について質問します。

プラリバが閉鎖され、秋ごろから解体が始まります。同時にイオンが5月末日に閉店し、建てかえが始まりま す。プラリバ及びイオンは西新・藤崎地区における中核的商業施設であり、建てかえ問題は、建てかえ中の影響、建てかえが終わった後の施設整備がどのような ものになるかで影響があります。まず、基本計画において西新・藤崎地区はどのように位置づけられているのか、説明を求めます。

これで1問目を終わり、2問目以降は自席にて行います。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明)  基本計画における西新・藤崎地区の位置づけでございますが、福岡市西部地域の広域拠点として位置づけられており、交通結節機能の高さを生かし、都市活力を 担いつつ、行政区、市域を越えた広範な生活圏域の中心として、商業、業務機能やサービス機能などの諸機能が集積した地区とされているところでございます。 以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) 今説明されたように、広域的な中心的な場所だということなんですけれども、私の周りでは、西新・藤崎地区商店街は以前に比べて元気がなくなっているという声が多くあります。西新・藤崎地区商店街の景況はどう変化しているのか、説明を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明) 西新・藤崎地区商店街の景況についてでございますが、平成25年度に市内の商店街を対象として実施しました商店街実態調査によりますと、平成21年と比較した平成25年7月時点の景況について、西新・藤崎地区の11の商店街のうち、変わらないと回答した商店街が3商店街、やや悪くなったと回答した商店街が5商店街、悪くなったと回答した商店街が3商店街となっております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) では、市はプラリバ及びイオンの建てかえに要する期間を把握しているんでしょうか。

 

○議長(おばた久弥) 光山住宅都市局長。

○住宅都市局長(光山裕朗) 西新エルモールプラリバの建てかえにつきましては、現在のところ、平成32年度の完成を目指して取り組まれていると伺っております。また、平成28年5月末に閉店いたしましたイオン西新店につきましては、今後、建てかえに向けて、平成29年1月までに建物を解体される予定と伺っておりますが、その後の計画につきましては現在検討中であると伺っております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) では、プラリバ及びイオンの建てかえ期間中の商店街への影響については、どのように考えているのでしょうか。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明) 西新エルモールプラリバ等の建てかえ期間中における商店街への影響についてでございますが、プラリバに隣接します西新オレンジ通り商店街において、消費者を対象として平成27年度に実施したアンケート調査によりますと、プラリバが平成27年7月に閉館した後の同年11月時点における商店街の利用頻度の動向につきまして、変わらないと回答した割合が約57%、減ったとの回答が約35%、ふえたとの回答が約7%という結果となっております。プラリバ等の建てかえ期間中は、同地区の商店街の集客や売り上げに一定の影響が出てまいるものと考えております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) では、市は今回のプラリバ及びイオンの建てかえが終わった後、要するに、建てかえが済んだ後、地元商店街に与える影響についてはどのように考えているんでしょうか。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明) プラリバ等の建てかえ後の地元商店街への影響についてでございますが、現時点では建てかえ計画の詳細が決まっていないことから、地元商店街にどのような影響があるかについての判断は困難であると考えております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) この建てかえ問題というのは、将来の西新・藤崎地区のまちづくりに大きな影響があるというふうに認識を持つべきです。今回のプラリバとイオンの建てかえについて、市はどのようにかかわるのか、所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 光山住宅都市局長。

○住宅都市局長(光山裕朗)  西新エルモールプラリバ及びイオン西新店につきましては、民間所有の商業施設であり、現在、民間主体により建てかえ計画の検討が行われております。これら の施設が立地します西新・藤崎地区につきましては、福岡市都市計画マスタープランにおきまして、多様な都市機能と行政サービス施設や商業施設などが連携し た、触れ合いとにぎわいのある西部広域拠点に位置づけられております。西新エルモールプラリバにつきましては、地下鉄西新駅と直結した交通利便性の高い施 設でございまして、日ごろより地下鉄利用者を初め多くの皆様が利用され、重要な歩行者ネットワーク機能を有しております。このため、当該施設の建てかえ期 間中においても、現状の動線機能の確保が極力図られるよう、事業者と調整を行っているところでございます。また、イオン西新店の建てかえ計画につきまして は、今後、計画が具体化されていく中で、隣接する土地や建物との共同化などの相談がある場合には、技術的な助言を行うなど、適切な誘導を図ってまいりたい と考えております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明) プラリバ等の建てかえへの市の関与についてでございますが、新たな建築物内に1,000平方メートルを超える店舗面積の小売店舗ができます場合には、大規模小売店舗立地法に基づく届け出や、その事前協議等の手続が必要となってまいります。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) 私が聞いたところでは、商店街の方々や市民の声は、どのような建てかえが行われるのか、大変不安と期待を持っております。商店街の声、市民の声について市はどのように把握しているのでしょうか。

 

○議長(おばた久弥) 光山住宅都市局長。

○住宅都市局長(光山裕朗) 西新エルモールプラリバの建てかえに関する商店街などからの御意見につきましては、平成27年10月 に事業者と福岡市の関係局が合同で開催いたしました建てかえ計画に関する説明会において、地元商店街の方々から、西新エルモールプラリバの閉店以降、商店 街のお客さんの数が減少しているといった声を伺っております。また、地域や商店街の皆様からは、事業者に対して、建てかえ後の商業施設の早期完成について も要望されております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)  私がいろいろ聞いておりますと、西新商店街等を利用している方からは、下着などを購入する店がなくなり、特に高齢者にとっては買い物が不便になるという声 が出ております。商店主の方は、プラリバ及びイオンが閉店期間中には客が減り、再開まで維持できるか不安だという厳しい声も出ております。オレンジ通り、 西新商店街、中西商店街で聞いた声は、以前に比べて人通りが減っており、建てかえ期間中はさらに減るのではないかと心配していますが、建てかえ期間中の商 店街の取り組みに対する支援はどのように考えているのでしょうか。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明)  建てかえ期間中の支援についてでございますが、西新・藤崎地区の商店街の取り組みに対し、商店街のにぎわいの向上や集客力、販売力の強化に向けた取り組み を支援します商店街活力アップ支援事業や、地域における少子・高齢化や、安全、安心などの社会課題を解決しようとする取り組みを支援します地域との共生を 目指す元気商店街応援事業など、さまざまな事業を活用いたしまして、支援に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) 建てかえ期間中も大変なんですけれども、では、建てかえ後なんですが、西新・藤崎商店街の活性化について、市はどのような取り組みを考えているのでしょうか。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明)  建てかえ後の市の取り組みについてでございますが、西新・藤崎地区の商店街では、これまでも地域資源であるサザエさんを活用した回遊性向上の取り組みや、 集客イベントの実施などに取り組まれ、市では、これらの取り組みに対し支援を行ってきたところでございます。今後とも、福岡商工会議所や区役所など関係機 関と連携しまして、地元商店街の取り組みを支援してまいります。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) 私が聞く限りでは商店街には商店街支援施策の情報が伝わっていないように思います。西新・藤崎地区を活性化する上で情報を流す、いわゆるその経過、建てかえの計画等、取り組み状況とか、そういった情報を流す必要があるんじゃないかと思いますが、所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明)  商店街に対する支援施策などの情報提供につきましては、従来から市内の全商店街を対象とする支援施策の説明会の開催、支援施策や先進的な商店街の取り組み 事例などを取りまとめた商店街支援施策ハンドブックの全商店街への配布や、市ホームページへの掲載により周知を図っておりますほか、職員が直接商店街を訪 問し、支援施策等の説明を行っているところでございます。今後とも、西新・藤崎地区を含め、商店街へのきめ細やかな情報提供に努めてまいります。以上でご ざいます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) 特に今回のプラリバ、イオンの建てかえについては情報が伝わっていないという声を聞くわけです。西新・藤崎地区を活性化する上で、この建てかえ問題についての情報を流す必要があるんじゃないかと思いますが、所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 光山住宅都市局長。

○住宅都市局長(光山裕朗)  西新エルモールプラリバの建てかえ計画につきましては、現在、事業者において施設設計や施工計画などの検討が進められておりまして、これまでも検討状況に ついて、適宜、地元の自治協議会や商店街に対しまして説明が行われております。今後とも、地域への情報提供について、きめ細かな対応を図られるよう、事業 者に働きかけを行ってまいります。また、イオン西新店の建てかえ計画につきましても、情報収集に努めるとともに、できる限り地域への情報提供が図られるよ う、事業者に働きかけを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)  私がプラリバを再建する東京建物、また、イオンのいわゆる西新の担当者の方と話をしたら、できるだけ市民の意見とか商店の方の意見を聞きたいと前向きなん です。そういうことを考えれば、プラリバ及びイオンの建てかえについて商店主や市民と、この事業者と話をする場が必要ではないかと思うんですが、いかがで しょうか。

 

○議長(おばた久弥) 光山住宅都市局長。

○住宅都市局長(光山裕朗)  西新エルモールプラリバの建てかえ計画につきましては、事業者からも、地元の自治協議会や商店街などから多くの御意見を聞きながら進めていきたいというふ うに伺っております。また、イオン西新店につきましても、現在、建てかえ計画を検討されており、今後は地域の意見を聞く必要があると、事業者からも伺って おります。福岡市といたしましても、地域の皆様と事業者との対話は必要であると考えておりまして、今後とも、地元の自治協議会や商店街など地域の皆様との 意見交換の場づくりや情報提供に努めるよう、事業者に対し働きかけを行ってまいります。以上です。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)  それで西新・藤崎の地域の活性化をしていくためには、実は基本計画では、西新・藤崎地区とシーサイドももち地区との回遊性を高め、一体となった活力とにぎ わいのある拠点形成を進めるとなっているわけで、ぜひそうあるべきだと思うんですが、具体的にどんな施策が進められているのでしょうか。

 

○議長(おばた久弥) 井上市民局長。

○市民局長(井上るみ)  西新・藤崎地区とシーサイドももち地区との回遊性向上に関するお尋ねでございますが、拠点形成のための具体的な取り組みといたしましては、早良区の魅力づ くりの一環として、西新地区とシーサイドももち地区をつなぐサザエさん通り全体にバナーや誘導案内サインなどを整備するとともに、地域と共働で通りを生か したイベントを実施するなど、回遊性を高める取り組みを進めているところでございます。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)  西新・藤崎地区はかつては副都心と位置づけられ、西新地区は再開発がされて岩田屋ができたわけですね。その後、第9次基本計画では広域拠点と位置づけられ ているわけです。しかし、今、質問の回答でも明らかなように、西新・藤崎地区はかつてのようなにぎわいを失いつつあります。その大きな理由の一つに、天神 との距離が近過ぎるということも考えられ、西新ならではのまちの特徴が必要ということではないかというふうに考えます。

そこで、今回プラリバ及びイオンが建てかえという、この事態は商店街にとっては危機的な状況と言えるわけで すけれども、同時に、この状況が西新・藤崎地区が変わるチャンスでもあると私は思います。これまでの質問の回答では、プラリバ及びイオン建てかえの影響に 対する市の対策は私は十分だとは言いがたいと思っております。プラリバが閉店したことで客足が減少し、既に廃業する店も出ており、さらに5月末日でイオン が閉店したことで商店街の皆さんは危機感が非常に強く、それに応えるには地域ぐるみの取り組みが必要だと考えます。

そこで、私も先ほども言いましたように、事業者と話をする機会を持ったわけですけれども、事業者は多様な声 を聞く意思があります。市としての活性化対策をとっているようですけれども、さらに一歩進めて、西新地区のまちづくりの視点で事業者、商店会、商店主、自 治協及び周辺住民、まちづくりNPOなど地域ぐるみで協議する場をつくり、ワークショップを開催するべきだと思います。

そのワークショップですが、ユニバーサルデザイン総合研究所の赤池学氏によれば、子どもの目線でのまちづくりは高齢者にも障がい者にも優しいまちになると、そんな話をされています。

また、千代田区のアーツ千代田3331や十和田での アートでのまちづくりなど、アートによるまちづくりが各地で行われています。西新地区の地域資源として西南大や修猷館高校、西南高校、専門学校などがあ り、例えば商店街、プラリバ、イオンと連携して大学生、高校生などとのコラボレーションでアートによるまちづくりを行うなど、民間や子どものアイデアを積 極的に取り入れるべきと考えますが、所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 井上市民局長。

○市民局長(井上るみ)  西新地区のまちづくりにさまざまな視点を取り入れることにつきましては、サザエさん通り構想の策定におきましてワークショップを開催し、地元4校区の自治 協議会や商店街の方々、大学生、小学生など幅広い意見を反映して策定しており、さらに、この構想に基づいて、西新地区にございます西南学院大学を初め、地 域のさまざまな団体で構成するサザエさん通りを生かしたまちづくり推進協議会とともに、地域のまちづくりを進めております。今後とも、民間や子どもなどさ まざまな視点を取り入れながら、地域ぐるみの取り組みとなるよう支援に努めてまいります。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)  私の仲間がとったアンケートでは、プラリバやイオンには郵便局の設置、簡易な市の手続ができる施設の設置、買い物に来て休める空間、また、ちょっとした催 しができる公共空間などを望む声が多くあります。人の流れをつくるためには公共空間や人がよどむ場所が必要と考えますが、このような施設を事業者に求める ことについて所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 光山住宅都市局長。

○住宅都市局長(光山裕朗)  西新エルモールプラリバとイオン西新店が立地します西新地区につきましては、福岡市都市計画マスタープランにおきまして、西部広域拠点の商業核に位置づけ られており、商業、業務、サービス機能の誘導や、商店街などとの連続性のあるまち並みの形成、安全で快適な歩行空間の確保などに努めることとなっておりま す。このため、西新エルモールプラリバやイオン西新店の建てかえに当たりましては、安全で快適な歩行空間や、憩いやにぎわい空間の確保などについて、事業 者と協議をしてまいりたいと考えております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) 私が事業者と話して聞いたところでは、プラリバの建てかえには5年、先ほど平成32年 ということを言っていましたけれども、イオンはプラリバよりも早く建てかえるという意向を聞いております。しかし、その数年の期間をどのように過ごすか が、先ほども言いましたけれども、重要なことです。例えば、リヤカー部隊が減少をしているので、リヤカー部隊の補充としてヨーロッパのようなノミの市が開 けるようにする提案などを聞いておりますが、こういった提案についての所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明) リヤカー部隊の減少を補うためのノミの市の開催の御提案でございますが、アイデアの一つであるとは考えておりますが、商店街における道路交通上の問題など課題もあるものと考えております。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)  また、この期間、元気にしていくためにはいろんな取り組みが必要だと考えております。若者が空き店舗で開業できるような支援の紹介や、シンポを開くなど、 若者がイベントに参加したり空き店舗などで起業することで西新・藤崎地区の活性化につながるのではないかというふうにも考えます。ところが、西新地区は家 賃が高いという声を聞きます。まちづくりに詳しい人の話では若者が起業するためには家賃が安くなければなかなか難しいと言われております。市と商店街で協 力して若者が空き店舗を利用して起業できる環境整備をすることについて所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明) 若者が空き店舗を利用して起業できる環境整備の御提案でございますが、福岡市では平成27年 度から、商店街の空き店舗の解消を促進するとともに、商店街活動を担う若い人材の参加により、商店街の活性化を図っていくことを目的としまして、新たに商 店街空き店舗における創業応援事業を実施しており、同事業におきまして、若者が商店街の空き店舗を活用して創業する場合に、改装費や家賃の一部助成を行っ ているところでございます。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇)  いろいろ提案してきましたけれども、プラリバ、イオンは重ねて言いますけれども商店街の核の施設であり、どのような施設になるかで、今後の商店街のにぎわ いに大きな影響が出ます。また、商店街では両施設の建てかえの閉鎖期間は商店街の客足が遠ざかり危機的な状況になると心配している方もおります。しかし、 ピンチはチャンスなんです。建てかえ期間中からプラリバ及びイオンと連携したまちづくりができれば新たな西新の魅力をつくり出すことができると私は考えて います。

全国のまちづくりを見たとき、北海道の富良野、滋賀の長浜、香川の高松丸亀町商店街などのまちづくりは地元 の民間主体で進められており、成功しております。このまちづくりは民間の柔軟な発想が生かされることが重要で、行政は民間の力が発揮できる場をつくること にあります。これまで幾つかの事例を挙げて私も提案したりしてきたんですけれども、さまざまな地域資源が結びつき、プラリバ及びイオンの建てかえの機を生 かした活性化の動きになることが今期待されております。

そこで、福岡市が軸となりさまざまな地域資源と主体を生かし、よりよい建てかえ計画を誘導するとともに、商店街を中心とした地域が一体となって西新・藤崎地区の活性化を図るべきと考えますが、所見を求めます。

 

○議長(おばた久弥) 光山住宅都市局長。

○住宅都市局長(光山裕朗)  西新エルモールプラリバ及びイオン西新店につきましては、これまで西新・藤崎地区の核となる施設として大きな役割を果たしてまいりました。このため、建て かえ後もこれまで以上に西新・藤崎地区の発展に寄与する施設となることが期待されており、今後とも、地元の自治協議会や商店街を初め、多くの皆様から御意 見をいただきながら、西新・藤崎地区にふさわしい機能が確保されるよう事業者に働きかけを行ってまいりたいと考えております。以上です。

 

○議長(おばた久弥) 重光経済観光文化局長。

○経済観光文化局長(重光知明)  西新・藤崎地区の活性化についてでございますが、同地区では、地元商店街や地元企業などで構成される、西新発展協議会が設立され、同地区のまちづくりに取 り組まれており、最近は西新エルモールプラリバ閉店後の、まちの活性化についても検討しておられるところでございます。このため、関係局や区役所はもちろ ん、こうした西新発展協議会の取り組みなど、地域の取り組みとも連携を図りながら、地元商店街の活性化に向けた取り組みを支援してまいりたいと考えており ます。以上でございます。

 

○議長(おばた久弥) 荒木龍昇議員。

○45番(荒木龍昇) いろいろと質問をしてきましたが、最後に一言言わせていただきます。

プラリバ及びイオンの建てかえは西新・藤崎地区のまちづくりとにぎわいを創出するチャンスだと私は考えてい ます。商店街だけでなく地域の多様な主体を巻き込み、建てかえ事業を含めたまちづくりのプロジェクトとして私は取り組むべきだと思います。この意見を述べ て質問を終わります。