こども病院人工島移転に伴う病院建設及び利便施設提供等を行うPFI事業者の応募が1社であったので入札をやり直すことになりました。この1社は某社と思われますが、こども病院人工島移転に伴う利権の臭いを感じます。今回のPFI事業は事業費の9割を市が起債する資金を充てる計画になっており、事業者のうまみが大きく減ったと思われます。近江八幡市のケースでは、PFI事業社が委託料に組み込んだ借入金利が高いことが問題になりました。病院建設資金の金利は地方債で起債すれば2%程度であるものが5.37%と高く、病院建設費145億円の30年間の金利だけで99億円を支払うこととなっていました。SPC側は金利が5・37%で高いとの批判について「基準金利は1・82%で、一般の最優遇20年債と比較しても低利。これに資金調達手数料とSPCの利益分3・55%上乗せして5・37%になった」と言ってます。これから見ると、今回の福岡市のPFI方式は投資ファンドを組むにあたって魅力がないと思われます。今後の入札も紆余曲折が考えられます。
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平成22年4月13日
福岡市保健福祉局
福岡市立病院機構
報道機関各位
「福岡市新病院整備等事業」のPFI 入札手続きについて
平成21 年12 月24 日に入札公告を行った「福岡市新病院整備等事業」につい
ては、入札説明書の規定に基づき入札を一時中断し、下記のとおり改めて入札公告
を行ったうえで手続きを進めることとしましたので、お知らせします。
記
1 現在までの経緯
・ 平成21 年12 月24 日、入札公告を実施。
・ 平成22 年3 月23 日から26 日までに参加資格確認申請書を受け付けたと
ころ、応募者が一人であったことから、入札説明書 第4-4-(5)-アの規定に
基づき一時中断した。
2 今後の取り扱い
・ 今後、入札日程等の見直しを行うとともに、幅広い参加を募るために、早期
に事業者ヒアリングを実施し、有識者委員会を開催し、参加資格要件の緩和
などの見直しを行う予定。
・ 5 月中旬を目途に入札公告を行う予定。
・ 平成26 年3 月の開院時期に変更が生じないよう全体工程の調整等を行う。