泡瀬干潟の埋立と人工島埋立事業の愚行
沖縄県沖縄市の泡瀬干潟では、187㌶を埋立ホテルや企業を誘致する計画が進められてきました。干潟保全を求める住民は埋立中止を求め、公金支出差し止め訴訟を起こしていました。昨年11月に那覇地方裁判所で「経済的合理性がない」として沖縄県及び沖縄市に埋立の公金支出差し止めの判決が出されました。県・市は控訴しています。
ところが、国は県・市の要請を受けているとして15日に埋立工事を始めました。事業計画の見通しがないにもかかわらず埋立を強行する国、県・市に対して住民は「裁判中終了まで中止」を求めています。国・県・市は埋立を強行し、既成事実をつくることで事実上裁判そのものを無効にするという司法制度そのものも無視する悪質な行為です。
地球環境が危ぶまれている今日、相変わらず一部の利権を守るために貴重な環境が破壊する国の姿勢に怒りを感じます。翻って、福岡市でも相変わらず愚行が繰り返されていることに改めた怒りを感じます。アメリカの住宅バブルに始まる世界金融恐慌、世界不況の中で日本経済も大きく影響を受けています。福岡市の厳しい財政状況は一段と厳しくなることは明らかです。貴重な博多湾の自然を破壊し続け、ムダな税金を使い続けることはやめなければいけません。人工島市5工区(旧博多港開発第2工区)の埋立を続けても土地処分の見通しはありません。人口減少、少子高齢化、経済構造の変化、世界同時不況、と構造的に土地需要そのものがなくなっています。事業見通しもないままにムダな事業を続け、貴重な自然を破壊することはもうyまめなければいけません。