金武地区に農業体験公園「かなたけの里公園」建設が計画されようとしています。ここは桑原元市長時代に自然動物園構想が計画された場所でした。450億円という事業費が予定されていましたが、福岡市の財政状況が悪化する中で計画は中止となりました。今回の計画は約14㌶を市が買い取り、農業体験公園をつくと言うことです。しかし、厳しい財政状況で果たしてこのような箱ものが必要でしょうか。
用地買収だけでも数十億円かかり、公園整備や維持管理費には更に費用がかかります。農業体験を進めるというならば、もっと違った形で実施できると思います。JAが行っている市民農園の斡旋のように、市が仲介する、又は地域でグループ化を進め施設整備などに助成して市民に農地を貸し出しすることをバックアップするなどです。これまでもやられてきたことかもしれませんが、箱物作りが優れた手法には思えません。
また、都心部との村部の住み替え事業を進め、若い世代が農村部で生活し、農地を利用する仕組みをつくるなどです。子育て世代がゆとりのある農村部で生活し、高齢者が利便性が高い都心部で生活する住み替えのシステム作りを合わせて検討すべきではないでしょうか。