名古屋市自転車道路網調査

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名古屋市自転車道路整備
 名古屋市の自転車道ネットワークの整備状況についての調査に行った。議会開催中ということで事務局の説明を受けることができず資料と現地の視察だけであったので、不十分な調査ではあった。しかし、それなりの成果は得ることはできた。
1、整備状況
 平成11年12月までに名古屋市を含めて19都市が「自転車利用環境整備都市」に旧建設省から指定され、平成12年9月に策定された「名古屋新世紀計画2010」と整合性を図り2010年までに整備する計画として、平成13年3月に「名古屋市自転車利用環境整備基本計画」を策定。自転車走行空間(コリドー路面)の整備を織り込み、現在総キロ数182.2kmの路線を指定し整備。交通安全事業としての補助事業。そのた、電線共同溝、都市高速道路の街路事業、占用企業からの道路復旧事業がある。

2、整備の考え方
 整備課題として、都市交通機関としての自転車の位置づけ、歩行者と自転車の分離による安全確保、自転車空間の確保とし、ハード・ソフトの整備を進める。
1)ハード面での整備として
 ①自転車・歩行者交通量、②交通事故現況、③公共交通機関拠点へのアクセス、④商店街をはじめとする都市施設とのアクセス性、⑤市民へのなじみ、⑥選定路線の間隔、⑦既存道路の利用を基準に選定。

(1)歩行空間と自転車を完全分離
 歩道と車道の間に自転車占用レーンをつくる。

(2)自転車と歩行者の共存その①(広幅員の歩道)
 歩道の幅が十分いとれる場所では舗道上に自転車専用地帯と歩行者専用地帯を分離するための分離帯(小規模な植栽)を設置。自転車専用地帯はアスファルト舗装、歩行者専用地帯はインターロッキング、舗道上 に標識を設置。

(3)自伝車と歩行者との共存その②(幅員が十分に取れない歩道)
 舗道上にラインをしき自転車通行地帯と歩後者地帯を区別。歩道と自転車道を色分けするなどする。歩道路面に表示、歩道上部にも標識を表示。

2)ソフト面での整備
 交通安全教育、啓発活動、自転車駐輪場の有料化