第4委員会

Pocket

第4委員会
2005年1月26日
請願審査2件
1、火災後放置アパートの取り壊し撤去について(早良区飯倉地区)
2、市民の住宅要求を実現し、地域の建設労働者が暮らしていける希望ある福岡市にして 下さい。

1、今回の請願は、平成15年7月に空き室であったアパートが火災になり、全焼したが、柱や屋根がなどが一部残っているために、二次災害を心配する隣接住民が所有者に撤去するよう市が指導することを求めているものである。これまでも市が所有者に指導してきたが、なかなか撤去しようとしない。強制的に撤去させる法的根拠がなく、ねばり強い指導しかないのが現状である。
 委員会では、今回火事になったような空き家がどの程度あるのかという質問に、ある程度長期に亘って空き家になっているものは市が確認しているだけで1899戸ほどあると答えている。空き家の火事は各地で起こっており、予防対策が必要として、宇都宮市では関係各局が合同で対策を取っている事例が紹介され、福岡市においても早急に対策を取ることを求める意見が出された。私も約2000戸もの空き家がある現状では、今回と同じような問題が起こる可能性があり、予防対策と同時に二次災害防止のための対策として、強制撤去が出来るよう条例等の整備を求めた。

2、この請願は雇用対策として、住宅リフォーム制度を求める請願のうち、住宅関連という理由で第4委員会に部分項目が負託されたものである。建築業界では雇用環境が一段と厳しい状況で、日南市や都城市などで経済振興策として住宅リフォーム制度が導入され、地域経済新興に役立っているといわれている。市は全国で18自治体が実施していると答えているが、請願者の調べでは90余の自治体が実施しているという。福岡市は住宅は個人財産であり、個人財産形成には公的資金は出せない、介護保険による住宅改造支援や、情報提供や相談事業を行っているので住宅リフォーム制度導入は考えていないとしている。しかし、住宅資金の利子補給制度など個人住宅に対する公的支援は行われており、どのような政策として検討するかである。今回の請願は、住宅政策というよりも経済振興策として検討されるべきものと考えられる。

 以上2件の請願はいずれも継続審議となった。

 この後、香椎操車場跡地の再開発地における都市景観形成地区指定を行うことを都市景観審議会に負託する件と、定期路線バスの外面を利用した広告物の規格変更(ラッピングバス)の試行について屋外広告物審議会に負託することが説明された。なお、私は両審議会に委員として出席するため、後日審議内容について報告する。