第4委員会

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第4委員会報告
日時 2004年11月29日(月)
議題 請願審査
   1、中央区平尾浄水町地区・マンション建設反対について
2、博多区吉塚7丁目地区・マンション建設計画の変更について

1、このマンション建設は動植物園に隣接する地区に計画されている。隣接するには平尾3丁目、4丁目にまたがる2地域には建築協定が結ばれている。現在マンション建設予定地を含む地域での建築協定が準備されている。住民の主張は、良好な住環境を守るために、建築協定と同じ高さ12m以下の建物にするように求めている。7回の話し合いがなされたが、事業者は当初地下1階地上7階、高さ26.85mの計画を地上5階16.15mに変更したが、採算上これ以上の変更は出来ないとしている。周辺住民は景観ならびに住環境保全のために建築協定を結んでおり、事業者としても良好な住居を提供する社会的責任を果たす視点から、4回に計画を変更すべきと考える。戸数を維持して上での設計変更は可能と言うことでもあり、事業者の協力を促すよう市に指導を求めた。
 基本的には都市計画上の用途指定に住民の声が反映できてないこと、またこうした法の隙間を埋めるものとしての建築協定の効力が同意者の土地しか及ばないという問題がある。特にマンション建設予定地の隣は県営住宅があり、県住宅供給公社は現在4階・3棟の住宅を10階建ての住宅に建て替え、半分の土地を売却しようとしている。住民から地区協定に参加するように申し入れているが、県住宅供給公社は拒否している。この県住宅供給公社に対して、市から建築協定に参加するよう強く働きかけするよう多くの議員が求めた。
 
2、吉塚地区の頭が位置は準工業地区であるため、日陰規制など住居に関して何ら規制がない。申し立てしている住民が住んでいるマンションは8階建て、問題のマンションは10階建ての1LDKのマンションである。住民が居住するマンションの最悪の部屋では、日陰が7時間続くと言うことであり、極めて深刻な事態と名手いる。住民は建設位置を南にずらすこと、階数を減らすこと、東へずらすことを求めているが、建築主は2階の話し合いの後に文書で通告して着工した。このこと事態建築紛争防止条例の互助の精神を踏みにじるもので問題である。
 問題は多くの住宅があるにも関わらず、住環境を守る手だてが立てられないまま長期に亘り放置されてきたことにある。準工業地区として用途指定されたのは昭和34年ということで、その後見直しがなされまま今日に至っている。行政の怠慢といえる。市はこのことについて、高度規制を指定することで日陰規制などがなされるので、都市で都市整備局と協議するとしている。また、一方的な着工は条例違反であり、ペナルティを課すよう条例の変更も検討するよう要望した。
 問題は既に聴講したと言うこと、具体的にはどうするのかである。建築主は話し合いは続けるとしているが、日陰の問題やプライバシー保護など住民の要望受けて、階数の削減等指導するよう求めた。
 いづれも市の指導を続けることを求めて継続審査とした。