遅れましたが、8月の第4委員会の報告です。
第4委員会報告
日時 2004年8月17日(火)
議案 1、マンション建設反対の請願審査
①南区若久、住環境を守るための「大野ビル」対策委員会
②中央区白金2丁目地区環境を守る住民の会
2、請願審査後、緑化フェアの進捗状況の報告
1、南区若久1丁目におけるマンション建設反対の請願
今回のこの事案は、既設のマンション(10階)の住民が南に隣接する土地に6階建ての賃貸マンションが建設されることに反対するものである。反対の理由は、建設予定の土地を1.6mかさあげすることにより、7階までの住民の眺望が得なわれること、低階層の日当たりが悪くなるところがでることが挙げられている。住民の不満の背景には、既設マンションのもとの土地所有者が今回計画の賃貸マンション建設者と同じであることにある。請願内容は
1、話し合いがつくまで建築確認を出さないよう指導すること
2、日照、眺望などについて、地元住民と誠実な話し合いを行うよう建築主を指導するこ と
となっている。建築確認は法改正により、民間認定機関で出来ることになっており、今回も民間認定機関により建築確認はおろされた。市は民間認定機関には手続きを報告するようにさせているが、直接監督できる立場にはない。開発前の周辺住民への告知期間を早めるのど、周辺住民との協議を指導している。今回市は建築主に指導してかさ上げを1.4mにする、建物の最上階の庇を短くするなど指導したが、かさ上げはそばの若久川の氾濫による浸水をさけるために必要としている。なお既設のマンションは浸水対策として1階は駐車場となっている。
委員会では、若久川の浸水対策を充実させ、お互いに譲れるところがないか協議をつづけること指導するようを市に要望して、継続審議とした。
2、中央区白金マンション建設反対の請願
このマンションは商業地区に建設予定のマンションで、基本的には規制がない。しかし、道を挟んで住宅地があり、またマンション北側は近くに小学校があるので通学路になっている。住民はマンション居住者の関係者が北側道路に違法駐車しないように徹底すること、マンションの立体駐車場の位置の移動と自動車ので入り口を南面の百年橋通りにするよう求めている。
最も住民が怒っていることは、話し合いをしている最中にマンション販売のチラシを平尾駅前で配る、新聞折り込みを行う、抗議を受けると今度は天神でチラシ配りを行うなど、住民との話し合いを無視する行為がなされたことにある。法的に違法性がなくても、近隣住民はさまざまな影響を受け、市も話し合いを指導している。このような悪質な業者については業者名を公示するなどの行政処分をする必要があるのではないかと主張した。
いまの建築基準法は住民に一方的に我慢を強いるものであり、また用途指定も住民の意思が反映されていないことに根本的な問題がある。このような中で、紛争解決のための条例に、業者に対して住民とキチンと話し合うよう指導できる権限を市に付与する必要がある。また、悪質な業者にはペナルティを課すようにすべきである。
この請願については裁決すべきという意見が出されたが、「住民が同意するまで建築許可を下ろさないようにする」という請願項目はいまの法制度では市には出来ないことであり、継続審議となった。
3、緑化フェアの報告
請願審査後、都市整備局から緑化フェアの報告がなされた。報告はコンピューターグラフィクスを使って説明がなされた。開催は、来年9月9にから11月20日までの73日間、計画入場者数は100万人。日祭日は特に御島崎方面に乗用車が集中して渋滞がひどくなるのではないかと質問した。市は、カモメ大橋方面、雁ノ巣方面に分散させる、また駐車場は9千台収容できるので問題はないと答えたが、高速道路からのアクセス、国道3号線からのアクセスを考えると御島崎に集中することは明らかである。加えて御島崎にはジャスコもあり、日祭日には海の中道方面に抜ける車両も重なり、大渋滞が予想される。交通対策が課題だ。周辺住民に状況を説明するよう求めた。
また費用について尋ねた。総事業費は42億円、そのうち福岡市は28億7千万円、財団法人緑化基金は1千万円、入場料6億3千万円、企業協賛金5億6千万円、その他諸収入1億3千万円となっている。入場料収入や企業協賛金が少なければ市の負担はさらに増える。人工島の宣伝にこんなに税金をつぎ込んでいいのか、税金の使い方がおかしい