第4委員会

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第4委員会
日時 2004年1月23日(金)
議題 請願審査2件
   1、百道1丁目・マンション建設規模の見直しを求める請願
   2、南区寺塚2丁目および平和1丁目における「ウィークリーならびにマンスリー等の定住を目的と     しない住居(宿泊)施設の建設ならびに運営に関しての規則および規制条例の制定等について」

1、百道1丁目・マンション建設規模の見直しを求める請願
 請願は近隣住民から、日照の影響、通学路となっている狭隘な道路ぎりぎりに計画されていること、高層階からのプライバシー侵害の問題などから、建築規模を隣接するマンションと同じ5階にすること、道路を広げるためにセットバックすること、などを求めている。これまで、事業者である大和ハウスと住民との協議が6回ほどなされてきた。事業者は、建物を南にずらす、一部北側の部屋を減らす、道路は60㎝ほどセットバックする、通路については立ち止まるような場所は目隠しをするなど変更してきたが、一部7階になっている部部は変更を拒否している。市の説明では、冬季に3時間日陰になる場所がでるが、建築法城問題がないとしている。しかし、法的に問題がなくても、日陰になる住民は我慢を強いられることになり、住民の理解がないまま建築されることには問題がある。
 福岡市では紛争を調停する条例があり、事業者と住民と協議を指導している。しかし、裁判のような強制力はなく、行政指導でしかない。近隣住民との話し合いがないまま建築されれば、新規入居者と近隣住民との紛争の火種を残すことになる。日照の影響について、双方が歩み寄れるような具体的な提案を市がするように求めた。
 審査では、法および条例では事業者には良好な住環境を維持する責務があり、市として住民との協議に応じるよう指導を求める声が相次いだ。審査は継続となった。

2、通称ウィークリーマンションを規制を求める請願
 今回の請願は、第一種低層住宅戦地区でのウィークリーマンション建設の問題である。第一種低層住宅専用地区は、最も良好な住宅区域を維持するために設けられており、生活に必要な小規模施設以外は建設は認められていない。ウィークリーマンションはいわゆるホテル・旅館業に該当しているとして、建設を認めないこと、住民の3分の2以上の合意形成されるまで建設しないよう指導すること、また規制する条例を作ることおよび国に規制の法律を作るよう議会に意見書を出すよう求めている。国への意見書については全会一致で12月議会において可決した。今回の審査は、残りの部分についいてであった。
 ウィークリーマンションは全国的に問題となっている。ウィークリーマンションが旅館・ホテルにあたるのかが争点となっている。他議員の指摘では、昭和62年に東京都が当時の厚生省に旅館にあたるのではないかと紹介しており、厚生省は旅館と認めている。税務署も旅館として認定し、諸費税を取っていることを明言している。(賃貸住宅には消費税はかからない)また、住民票を移動しているものはほとんどない。
 福岡市は、北九州市と福岡県との協議事項として、ウィークリーマンションが旅館・ホテルに該当するか否かの基準を1,通常の賃貸契約をしているか、2,部屋の衛生の責任はどこにあるか(リンネなどの提供又は斡旋)、3,寝具類を提供しているか、4,食事を手お経しているか、5,広告内容がどうなっているか、6,水光熱費が料金に含まれているか、7,利用期間が1週間以上か否かをあげている。ウィークリーマンションはこの基準をすべてみたいしているわけではなく、グレーゾーンである。しかし実態は、電化製品を始め家具を設置し、住民票もなく、不定期な利用でホテルであることは間違いない。 問題は、土地利用計画はなぜつくられているのかという法の趣旨を守るか否かである。良好な住環境を守るために、土地利用を制限しているにもかかわらず、グレーゾーンであることをいいことに法の趣旨を踏みにじるような事業者を許すべきではない。しかも、共同住宅として建築許可を取り、その実態は旅館業となれば、ホテル旅館を経営する人たちに比べ都市計画税等は6分の1ですむという脱税行為である。地権者にとっても、共同住宅の建築は許されているのであり、何もウィークリーマンションにする必要もない。
 審査において、議員の多数はウィークリーマンションの規制をする必要性を主張した。問題となっているレオパレス21は市内に約3300戸の部屋を持っており、そのうち第一種低層住宅専用地域にその4分の1を持っているという。辞退は極めて深刻であり、早急に規制が必要である。請願について自民党とみらい福岡だけは採決せずに継続審査を求めた。その理由に、住民の3分2以上の合意形成するまで建築させないよう指導することを求めていることを挙げている。しかし、この問題は通常のマンション問題とは質的に異なり、脱法行為であるとともに都市計画そのものを揺るがしかねない問題である。
 自民党は2議員の欠席を理由に、本日採決することは延ばすよう求めたが、欠席者がいるを理由に採決を延ばすことは今後問題を残すということを主張した。結果として、採決するか否かの採決を行った。採決することに賛成は3人で、審査は継続となった。