都市計画審議会
日時 2003年9月29日(月)
場所 ソラリアホテル、ルミナス(7F)
議案、福岡市に設置する特殊建築物の敷地の位置について
今回、コンクリートがらのリサイクル施設及び食品残渣を資料にする施設について、建築基準法により特殊建築物として敷地の位置を都市計画決定する必要があるために、審査した。この後、廃棄物の中間処理業者の資格は別途環境局にて受けることになる。
1、桑原地区の採石場の破砕施設を建築廃材(コンクリートがら)の再生処理施設に転用することについて、審査では、粉塵、騒音、搬入時の交通対策が指摘された。採石場をそのまま利用するので、比較的騒音や粉塵被害は少ないが、粉塵は散水して極力飛散しないように指導していると説明。これまでも周辺とのトラブルは若干あったという。今回の申請にあたり、周辺住民との協定は出来ているとのことである。
交通問題についいては、すぐ傍が九大移転用地があり、伊都区画整理事業もあることから、トラックの運行にルールを作り交通対策をしている。この施設では最大1日1640トン、当面1日600トンを処理する予定。1日交通量は10トントラックで60台、往復120台のトラックが通過することになる。交通対策が強く要望された。
分別して搬入するために夾雑物は基本的にはないというものの、私からは夾雑物の不法投棄がなされないよう指導を求めた。
2、瑞梅寺川河口の太郎丸地区(瑞梅寺小学校北側)に食品残渣を鶏の資料にする施設の敷地について審査した。この施設はエフコープの店舗から出される食品残渣を処理し、鶏のえさにする施設である。真空撹拌乾燥機で乾燥させ餌にし、処理で出る水分は鶏の飲み水として使用し、余れば処理して川に放流する計画である。処理能力は1日10トンであるが、必要な量だけ処理するという。食品残渣はエフコープの保冷車2トントラックで搬入される。
審査では、分別して搬入されるというがやはり夾雑物の処理の問題、臭いについては処理されると言うが、隣接地で養鶏することから臭いの問題が指摘された。また、瑞梅寺側に隣接するために、廃水の処理について管理をキチンとするよう求められた。市からは、この地域は農業振興地域で、基本的には周辺は農地であり住宅が建つことはないので、養鶏における臭いは問題にはならないと説明。また、必要量だけ搬入するとしているが、店舗間での集約がどのようにされのか、処理のトラブルが起こらないよう要望された。また九大移転の工事と同じエリアを運行するので交通対策が要望された。
報告事項として、伊都区画整理事業の一部道路付け替えについての縦覧結果の報告がなされた。3人2件の意見が出されたが、縦覧を求めたものとは異なるものであった。1件は個人的な換地の要望、もう一見は地元住民による要請で付け替えた道路の見直しであったため、報告を受けたにとどめた。